自由に生きるために投資の話をしよう!
written by Tametomo Itsuki

【生活必需品セクター】特徴とセクターETFのVDC、高配当銘柄を紹介します。



セクターに悩む人
株式には色々なセクターがあるなぁ…
生活必需品セクターはどんな特徴なんだろう?
ETFは?
個別銘柄なら何が良い?


こういった疑問に答えます。

生活必需品セクターは人々の生活に欠かせない製品を作っている、提供している企業です。

そういった事業内容なので好況・不況に関わらず業績は比較的安定しています。

そのため連続増配銘柄が多く、安定した配当収入を期待できるセクターです。

もくじ

  1. 生活必需品セクターの特徴とVDCの過去のリターン
  2. 生活必需品セクターの高配当銘柄
  3. 所感


生活必需品セクターの特徴とVDCの過去のリターン

生活必需品セクターは生活に欠かせない商品を提供する企業群です。

例えば、食品、飲料、洗剤、シャンプー、歯磨き粉などを生産する企業、スーパーマーケットなどがこれに当たります。

株式投資の未来でも生活必需品セクターは過去のリターンがS&P500の平均よりも高かったことが紹介されています。

S&P500 10セクター(業種)の過去のリターン(1957年~2003年)

  セクター(Sector) 実績リターン
1 ヘルスケア(Health Care) 14.19%
2 生活必需品(Consumer Staples) 13.36%
3 情報技術(Information Technology) 11.39%
4 エネルギー(Energy) 11.32%
5 一般消費財(Consumer Discretionary) 11.09%
6 金融(Financials) 10.58%
7 資本財(Industrials) 10.22%
8 電気通信(Telecommunication) 9.63%
9 公益事業(Utilities) 9.52%
10 素材(Materials) 8.18%
- S&P500平均 10.85%

source:株式投資の未来


また、以下のリンクはPortfolio Visualizerにてバンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)とS&P500のETFであるSPYと1~4の条件で比較したものです。

『VDC vs SPY』 BackTest result

  1. 2004年から(VDCは2004年から運用開始)2020年までの
  2. VDCとSYPを
  3. 初期投資10,000ドルで
  4. 配当再投資した場合のリターン

VDCは以下のような日本人でもなじみの深い企業で上位銘柄が構成されています。

  • 【PG】プロクター&ギャンブル
  • 【KO】コカ・コーラ
  • 【PEP】ペプシコ
  • 【WMT】ウォールマート
  • 【PM】フィリップモリス
  • 【COST】コストコ

誰しも1度は製品やサービスを利用したことのある企業が揃っています。

投資をする上では、業績が良いだけではなく、自分が納得して投資をできることが重要です。

なぜなら、結局はその企業や企業群を『信じられる』かどうかが長期投資をする上で必要だからです。

そういった意味で生活必需品セクターは日本人でもなじみのある企業群で構成されており、投資対象として良案です。

そして、これらの企業へまとめて投資できるETFである生活必需品セクターETFのVDCでポートフォリオを構築していれば、2004年以降に一貫してS&P500を上回ったリターンを出しています。

リーマンショックの時も下落が少ないのが分かります。

S&P500のETFであるSPYは最大下落が約50%である一方で、生活必需品セクターETFのVDCは約30%です。

また、配当もS&P500に比べて多い傾向にあります。

生活必需品セクターは景気が悪化しても継続的に消費されるため、景気動向に影響を受けづらいです。

景気が悪いから洗濯をするのをやめよう、とか歯磨きの回数を減らそうという人はいないでしょう。

こういった特徴から安定的な業績の企業が多く、連続増配銘柄も多いです。

長期投資をするには良い銘柄がそろっています。

生活必需品セクターの高配当銘柄


【PM】フィリップモリス

フィリップモリスはマルボロやラークなどのブランドを持つたばこ銘柄です。

2008年にアルトリアグループ(MO)の米国以外の国際部門が分社化しフィリップモリスになりました。

本社がスイスにあり現地課税がほぼかからないため、ADRではありませんが税制面は有利です。

2008年にアルトリアグループから分社化してからも増配を続けています。

近年の健康志向や起訴が絶えないことをリスク要因に売り込まれることが多く、割安水準で高配当であることが多いです。

【GIS】ゼネラルミルズ

ゼネラル・ミルズは100年近くに渡って減配のない食品企業です。

日本で有名なブランドは高価格帯のアイスクリーム『ハーゲンダッツ』や指にはめて遊んだ記憶のある『とんがりコーン』があります。

とんがりコーンはハウス食品との技術提携で生まれた製品です。

スナック菓子、シリアル、ヨーグルト、アイスなどの製品を世界中で販売しています。

また、2018年にペットフードを扱っているブルー・バッファローを総額80億ドル(約8,600億円)で買収しており、近年の業績低迷に歯止めがかかるかが注目です。

業績は冴えないものの、配当再投資した場合の過去のリターンは一貫してS&P500を上回っています。


【CL】コルゲートパルモリーブ

コルゲート・パルモリーブは歯磨き粉などの口腔ケア、パーソナルケア、ホームケア、ペット栄養食を製造し販売している企業です。

連続増配は57年です。

57年前に日本で何があったかというと、鉄腕アトムが放送開始し、坂本九「上を向いて歩こう」が大ヒット、前回の東京オリンピックの前年です。

そんな時代から連続増配を続けてきた銘柄です。

日本ではあまり有名ではありませんが、オーラルケアでは世界シェア1位です。

歯磨き粉や歯ブラシなどの生活必需品は不景気でも利用をやめることはないため、業績が安定しやすいです。

また、コルゲート・パルモリーブは新興国での売上比率が高いです。

今後、経済の発展によって歯磨き粉の需要が増えることを考えるとビジネスの魅力があります。

所感


生活必需品セクターは過去のリターンも高く、ディフェンシブです。

市場が暴落して連れ安をしていても、安定的な需要から早期の回復が見込まれるため、安心感があります。

投資成果は投資家の心理状態に大きく影響します。

こういった良く知っている事業、自分が使っている製品を提供している企業群に投資をすることはバイアンドホールド戦略では良案です。

個別銘柄にしなくともVDCに投資をすることで、セクター全体のリターンを得ることが期待できます。

僕も資産の10%以上を生活必需品セクターに投資しています。

このように将来に渡って高いリターンをもたらしてくれる企業に早い時期からコツコツと投資をしておくことで、少しずつ経済的自由に近づくことができます。

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Written by Tametomo Itsuki

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