自由に生きるために投資の話をしよう!
written by Tametomo Itsuki

【CL】コルゲート・パルモリーブはオーラルケアで世界トップシェアの企業。安定の連続増配銘柄。

もくじ

  1. 概要
  2. 株価、配当率とPERの推移
  3. 過去の実績推移
  4. 過去のリターン
  5. 所感

概要

コルゲート・パルモリーブは歯磨き粉などの口腔ケア、パーソナルケア、ホームケア、ペット栄養食を製造し販売している企業です。

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日本ではあまり有名ではありませんが、オーラルケアでは世界シェア1位です。

歯磨き粉や歯ブラシなどの生活必需品は不景気でも利用をやめることはないため、業績が安定しやすいです。

また、コルゲート・パルモリーブは新興国での売上比率が高いです。

今後、経済の発展によって歯磨き粉の需要が増えることを考えるとビジネスの魅力があります。

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コルゲート・パルモリーブは米国企業でありながら、売上の約半分が新興国なのが管理人としては高評価です。

人は一度生活水準を上げてしまうと、なかなか元に戻すことができないからです。

それによって、一度浸透した地域は安定的な売上が確保でき、新興市場は成長が期待できます。

『Hill’s Pet Nutrition』はペット栄養食事業の名前だと思いますが…IR通りに記載しております。

安定した事業内容は配当にも現れており、連続配当年数は57年にもなります。

57年前に日本で何があったかというと、鉄腕アトムが放送開始し、坂本九「上を向いて歩こう」が大ヒット、前回の東京オリンピックの前年です。

そんな時代から連続増配を続けてきた銘柄です。

株価、配当率とPERの推移

株価の推移

株価はここ5年間停滞しています。

これは後述する売上や営業利益の停滞と投資家の期待(株価)が一致しているように見えます。


配当率とPERの推移

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・平均配当率 : 2.3%
・平均PER : 26.0倍

平均配当率や平均PERを下回る水準が相対的に割安と言えそうです。

PERは20~30倍、配当率は2~3%で安定しています。

この配当率はその当時の株価で買った場合の配当率なので、連続増配銘柄に長期投資をしていると少し景色が変わってきます。

減配せずに増配を続ける銘柄は株価が変わらなくても長期間保有し配当額が上がることでYoC(Yield on Cost:買値に対する配当率)が自然と上昇していくのが魅力です。

ちなみに管理人のコルゲート・パルモリーブのYoCは2.4%です。


過去の実績推移

以下は過去10年間におけるCLの業績をMORNINGSTARのデータを元に作成しています。


売上高の推移

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売上は良くも言えば安定的、悪く言えば停滞気味です。

営業利益、純利益、営業利益率の推移

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営業利益、純利益共に良くもなく、悪くもなくという感じです。

営業利益率は常に20%以上で推移しており、安定して利益を出せる事業構造であることがうかがえます。

EPS、DPS、配当性向の推移

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EPS(1株あたりの利益)は安定感がありませんが、DPS(1株あたりの配当)は右肩上がりです。

配当性向は緩やかにですが、上昇しているようにも見えるので、今後の利益の成長を見守る必要がありそうです。

発行済み株式数の推移

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企業が自社株買いを実施すると1株当たりの価値を相対的に上げることができるので、自社株買いは盛んに行ってほしいところです。

発行済み株式数が徐々に低下しているので、自社株買いは行われています。

増配と自社株買い共に実施しており、株主還元の姿勢に好感できます。

キャッシュフローの推移

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キャッシュフローは安定企業らしい特徴が出ています。

設備投資が少なく、フリーキャッシュフローが潤沢です。

これは新たな設備投資をしなくても事業を継続できることを意味しており、キャッシュを生みやすい事業構造であることが分かります。


過去のリターン

続いて、過去のリターンについて確認していきます。

以下のリンクはPortfolio Visualizerにて【CL】コルゲート・パルモリーブとS&P500のETFであるSPYと1~4の条件で比較したものです。

『CL vs SPY』 BackTest result

  1. 2000年から2020年までの
  2. CLとSYPを
  3. 初期投資10,000ドルで
  4. 配当再投資した場合のリターン

配当を再投資した場合のトータルリターンは2009年以降はS&P500を上回っています。

コルゲート・パルモリーブは指標面での抜きんでた優良さは無いものの、過去においては良い投資先であったことが分かります。

市場との相関性は低く、ディフェンシブな銘柄です。

『Anuual Returns』の2008年リーマンショック時と2020年コロナショック時にS&P500よりも下落が少なかったことが分かります。

20年間での最大下落もSPYが-50%である一方でCLは-27%と小さくなっています。

こういった市場の値動きと異なる銘柄はポートフォリオの安定性に大きく貢献します。

配当も一貫して高いので、安定・高配当好きの管理人としては高評価です。


所感

コルゲート・パルモリーブはオーラルケアで世界トップシェアの企業です。

新興国の売上比率が高く、生活に欠かせない製品を提供しているため、成長・安定共に期待できます。

連続増配は60年近くになり、自社株買いも長年実施されており株主還元に積極的です。

地味なので目立ちませんが、過去20年ではS&P500のリターンをアウトパフォームしています。

こういった地味だけど安定的な企業に早い時期からコツコツと投資をしておくことで、少しずつ経済的自由に近づくことができます。

To get the Liberty!!

Written by Tametomo Itsuki.

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