『資本財セクター』の特徴と銘柄
もくじ
概要
資本財セクターは資本財を提供する企業群です。
資本財は非常に多岐に渡り、航空機、産業機械、鉄道からポストイットやスコッチブライトなどの家庭用品まで色々な製品があります。
株式投資の未来では資本財セクターは過去のリターンがS&P500よりも低かったことが紹介されています。
source:株式投資の未来S&P500 10セクター(業種)の過去のリターン(1957年~2003年)
セクター(Sector)
実績リターン
1
ヘルスケア(Health Care)
14.19%
2
生活必需品(Consumer Staples)
13.36%
3
情報技術(Information Technology)
11.39%
4
エネルギー(Energy)
11.32%
5
一般消費財(Consumer Discretionary)
11.09%
6
金融(Financials)
10.58%
7
資本財(Industrials)
10.22%
8
電気通信(Telecommunication)
9.63%
9
公益事業(Utilities)
9.52%
10
素材(Materials)
8.18%
-
S&P500平均
10.85%
また、以下のリンクはPortfolio Visualizerバンガード・資本財セクターETF(VIS)をS&P500のETFであるSPYと1~4の条件で比較したものです。
『VIS vs SPY』 BackTest result
- 2005年から(VISは2005年から運用開始)2020年までの
- VISとSYPを
- 初期投資10,000ドルで
- 配当再投資した場合のリターン
資本財セクターでポートフォリオを構築していた場合、S&P500とほぼ同等のパフォーマンスでした。
良くも悪くも景気と一蓮托生な感じがあります。
配当率はあまり高くありません。
資本財セクターの高配当銘柄
所感
資本財セクターはS&P500と同等のパフォーマンスを出してきたセクターです。
景気敏感セクターであり、好景気に伸び、不景気に縮小する傾向があります。
セクター全体としては高配当セクターではありません。
セクターとして市場との相関が高く、ボラティリティも同等、配当も高くないのでセクター全体に投資をする意味があるかは疑問です。
ただ、個別銘柄ではボーイングやユナイテッド・テクノロジー、3Mのような配当維持・連続配当銘柄があります。
こういったセクターは無理に投資せず、良い銘柄があればコツコツと投資をしておくことが良いかもしれません。
管理人は60年以上連続増配中の3Mを機械的に買い付け、ポートフォリオの配当安全性を高めています。
Life is Free!!
Written by Tametomo Itsuki.