『ヘルスケアセクター』特徴とセクターETFのVHT、高配当銘柄を紹介します。
セクターに悩む人
株式には色々なセクターがあるなぁ…
ヘルスケアセクターはどんな特徴なんだろう?
ETFは?
個別銘柄なら何が良い?
こういった疑問に答えます。
もくじ
ヘルスケアセクターの概要
ヘルスケアセクターは医療に関連する製品やサービスを取り扱う企業群です。
製薬、医療機器、医療サービスなどがこれに当たります。
高齢化社会が進行するに従って、ますます需要が増えていくことが期待されるセクターです。
ヘルスケアセクターは以下のような銘柄で構成されています。
- 【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン
- 【UNH】ユナイテッド・ヘルス・グループ
- 【MRK】メルク
- 【PFE】ファイザー
- 【ABBV】アッヴィ
- 【ABT】アボットラボラトリーズ
- 【TMO】サイモンフィッシャーサイエンティフィック
ジョンソン・エンド・ジョンソンを始め、聞き覚えのある銘柄が多いのではないでしょうか。
アフターコロナでこれらの銘柄群がどのように評価されていくのか、注目です。
ヘルスケアセクターは株式投資の未来で過去のリターンがS&P500の平均よりも高かったことが紹介されています。
source:株式投資の未来S&P500 10セクター(業種)の過去のリターン(1957年~2003年)
セクター(Sector)
実績リターン
1
ヘルスケア(Health Care)
14.19%
2
生活必需品(Consumer Staples)
13.36%
3
情報技術(Information Technology)
11.39%
4
エネルギー(Energy)
11.32%
5
一般消費財(Consumer Discretionary)
11.09%
6
金融(Financials)
10.58%
7
資本財(Industrials)
10.22%
8
電気通信(Telecommunication)
9.63%
9
公益事業(Utilities)
9.52%
10
素材(Materials)
8.18%
-
S&P500平均
10.85%
過去のリターンについては後述しますが、長期に渡ってS&P500を上回るリターンを出してきたことは注目すべき点です。
【VHT】ヘルスケアセクターETF
ヘルスケアセクターの代表的なETFはヴァンガード社のセクターETFであるVHTです。
MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスを指標としています。
先ほど紹介したように、上位組入銘柄は以下の銘柄です。
- 【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン
- 【UNH】ユナイテッド・ヘルス・グループ
- 【MRK】メルク
- 【PFE】ファイザー
- 【ABBV】アッヴィ
- 【ABT】アボットラボラトリーズ
- 【TMO】サイモンフィッシャーサイエンティフィック
VHTの基本情報、株価と配当
VHTの基本情報、株価と配当(リアルタイム)を確認しましょう。
スマホは最下段を少し右にスワイプすると配当率が見られます💦
配当率は伝統的に低めです。
長期の株価はきれいに右肩上がりになっています。
VHTの株価の過去の実績
続いて過去の実績を確認してみましょう。
以下のチャートはVHTとS&P500のETFであるSPYをTradingViewを用いて比較したチャートです。
この期間でVHTに投資をしていた場合はS&P500をアウトパフォームしていたことがわかります。
また、以下のリンクはPortfolioVisualizerにてバンガード・米国ヘルスケアセクターETF(VHT)をS&P500のETFであるSPYと配当再投資時のバックテストの結果です。
『VHT vs SPY』 BackTest result
こちらの結果でもヘルスケアセクターでポートフォリオを構築していた場合、S&P500を大きくアウトパフォームしています。
リーマンショックの際はS&P500よりも若干ドローダウンが小さく、コロナショックではいち早く元の水準に戻っています。
注意が必要な点として、ヘルスケアセクターは全体では高リターンを実現しているものの、個別株はハイリスクハイリターンです。
特に医薬品開発は研究費用がかかる上に多くの臨床試験をクリアしなくてはならず、その結果次第で業績が左右されるからです。
こういった個別銘柄のリスクを事前に把握することは難しいです。
ヘルスケアセクターはセクター全体での成長は疑う余地はないので、ETFで市場全体に投資をするほうが無難かもしれません。
ヘルスケアセクターの高配当銘柄
【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン
【ABBV】アッヴィ(準備中…)
【AMGN】アムジェン
所感
ヘルスケアセクターは長期間に渡ってS&P500を大きくアウトパフォームしているセクターです。
高齢化社会を迎える現代では需要は増加するでしょう。
ただし、市場はそれを織り込んでいるため万年割高になっています。
スポット買いをする場合はエントリーのタイミングが難しそうです。
また、個別銘柄、特に医薬品開発はハイリスクハイリターンです。
なぜならば、新薬開発は多額の費用がかかり、必ず成功するとは限らないからです。
そういった個別銘柄リスクが多く存在するので、ヘルスケアセクターはETFで投資するのも一案です。
こういった将来に渡って高リターンを享受できるセクターに分散して投資をすることで経済的自由に近づくことができます。
Life is Free!!
Written by タメトモ